仕事関連

ノー残業デーの効果(メリット・デメリット)

働き方改革により、長時間労働をなくしたり、有給休暇を取得しやすい施策が推進され、個々の事情に応じた多様な働き方ができる時代になってきました。

そのような状況下で、自治体や会社でもノー残業デーを推進しているところも多くあります。

一方で、僕の会社でも、ノー残業デーをやっていますが、こんな声も・・

ノー残業デーって効果あるの?

早く帰ってもやることないし、仕事も溜まるのであまり賛成とも言えません

そんな声に答えていきますので、ノー残業デーを導入しようか考えている方や、ノー残業デーに疑問を持たれている方には、気付きがあるはずです。

結論から言うと、プライベートで何かすることがある人にとっては、とても素晴らしい施策です。

一方、プライベートが暇な人にとっては、意味のない施策かもしれませんが・・

でも、プライベートが暇な人も、この際、何かやることを見つけて人生を充実させていただきたいなぁと思います。人生一度きりしかありませんし・・

ノー残業デーとは

会社全体や部署ごとに、曜日や日にちを予め定め、その日は定時(所定終業時刻)で一斉退社する日をいいます。

一方で、同じような取り組みに、「プレミアムフライデー」という言葉があります。

「プレミアムフライデー」とは、2017年2月から始まった、毎月末の金曜日、特別な人と特別な時間を過ごすことで、充実感や満足感を感じることができる時間を創出する取り組みです。

最近、聞かなくなりましたが・・

ノー残業デーのメリット

プライベートが充実する

プライベートとしては、子育て、同僚や友人との飲み会、習い事、スポーツ、趣味、自己啓発などいろいろありますが、ノー残業デーがあることで、その日に計画的にプライベートの予定を入れることができます。

ノー残業デー以外の日にプライベートの予定を入れた場合、帰る直前に上司等から急に仕事を頼まれ、予定していたプライベートが台無しなるという経験もあるんじゃないでしょうか。

そう言った、イライラや不安はなくなるので、健康面でメリットがあります。

生産性が上がる

ノー残業デーを導入することで、得られる生産性はいろいろありますが・・

  • プライベートが充実するので、仕事もがんばれる
  • ノー残業デーの日は、終了時刻が決まっているので、いつもより集中力が上がる
  • ノー残業デーを考慮して仕事の計画を立てるため、仕事の段取り力が上がる
  • プライベートで、自己啓発や飲み会による情報収集等で、仕事の能力が上がる

上記のノー残業デーの日は、集中力があがるということに関して、補足すると、

仕事の能力を手っ取り早く大幅にあげるには、

  1. 同じ時間で、自分の能力オーバーの業務量をこなす
  2. 短い時間で、同じ業務量をこなす
  3. 自分にとって、難易度の高い業務をこなす

この3パターンしかないと思っています。理由は、今までの仕事のやり方では通用しないので、脳が思考錯誤して、何とか対応しようとするからです。

今回のノー残業デーのケースは②になりますので、仕事の能力も確実にアップします。

会社にとってはコストダウンにつながる

ノー残業デーを導入することで、生産性が上がれば、時間外が減るので、その分人件費は下がるので会社にとってはメリットがあります。

また、ノー残業デーで一斉退社すれば、空調代や電気代も削減できます。

ノー残業デーのデメリット

ノー残業デー以外の日に残業が多くなる

ノー残業デーの日は、残業ができないため、ノー残業デー以外の日は、残業が多くなる傾向にあります。

でも、月間でみると、変わらないので、大したデメリットではありません。

仕事が遅れ、周りに迷惑をかける

ノー残業デーに残業しなければならなかったことが、翌日になることで、仕事が遅れ、お客さまや周りに迷惑をかけることがあります。

ただ、そのような緊急事態のときは、残業をすれば(上司が部下の残業を認める)、回避できますし、そもそもその日の数時間の残業で、迷惑がかかるかというのは、その人の仕事の段取りがよくないケースもあるかと思います。あと、周りにも事前にノー残業デーの日を周知しておく必要もあるでしょう。

意味がないと思う人もいる

プライベートにやることがない人は、早く会社が終わってもやることがないため、本人にとっては何もメリットがありません。ですので、批判的にノー残業デーに取り組むので、本人および周りのモチベーションが下がります。

ノー残業デーの効果(感想)

個人的には、ノー残業デーがあった方が、その日はモチベーション高く仕事ができるし、その前日も「明日はノー残業デーだから、がんばろう!」と思えたりして、がんばれるので、導入するべきだと考えます。

ただ、周りの部署は違うのに、自分の部署だけノー残業デーだと、帰る直前に仕事が来ることもあるので、お互いの部署で、何時までに仕事を回付するなどルール決めや周知は必要と考えます。

一方で、緊急の対応が発生することがあるかもしれないので、その場合は、残業を認めるなど臨機応変な対応も必要です。

ところで、ノー残業デーに反対する人もいるのですが、その方の大体は、プライベートが暇という方です。要するに、プライベートに何もやることがないので、早く帰れてもすることがないから、困るという訳です。

そんな方には、プライベートでやれることを是非見つけていただきたいと思います。その理由は・・

  • 将来的には、AIなどの技術革新で、仕事が楽になり、プライベートの時間が増える
  • また、単純作業はAIなどが実施する可能性が高く、その場合、人間は高度で複雑な仕事となることから、今から何かのノウハウを身につけておく方がよい
  • 技術革新やコロナ禍の影響で、会社がいつ倒産するか分からないので、今のうちから、ノウハウを身につけるなど準備をしておく方がよい

ですので、考えてみることをおすすめします。

ノー残業デーの効果まとめ

今回は、ノー残業デーの効果について、紹介しました。

【メリット】

  • プライベートが充実する
  • 生産性が上がる
  • 会社にとってはコストダウンにつながる

【デメリット】

  • ノー残業デー以外の日に残業が多くなる
  • 仕事が遅れ、周りに迷惑をかける
  • 意味がないと思う人もいる

ノー残業デーを検討される場合は是非参考にしていただければと思います。